急こう配の道路標識と、側溝での減勢工の意味
こんにちは、側溝アドバイザーの名川です。
今回は側溝にも関係する「坂道」のお話です。
坂道にある道路標識の意味
みなさんこんな標識は見たことありますか?
これはこの先の道路が上り急こう配であることを表す道路標識です。
この画像でいえば10%と書いてあるので、
100m進んだ先で10m高くなることを表しています。
では、実際の10%勾配とはどのくらいの坂道でしょうか。
上の写真は約9%のこう配の道路を下から撮ったものです。
こう見てみると9%でもかなり急なこう配であることが分かります。
自転車で上るには少し気合が必要そうです。
10%というとこれよりもう少しきつめの坂道ということになります。
国土交通省のこう配についての規定では
設計速度50km/hの道路で最大こう配9%
設計速度20km/hで最大こう配12%
(本当はもっと細かい区分けがありますので気になる方は調べてみてください。)
となっているので、
ギリギリのこう配であることが分かります。
車で走る際にこの道路標識を見かけたら
その先には急こう配の坂道があるので気を付けてください。
急こう配での側溝で注意すべきこと
さて、先ほどの坂道の写真ですが、
ここに入ってる側溝がフジプレコンのSE側溝でした!
さらに側溝内部を見てみると
水の流れが段々になっていることが分かります。
これは「減勢工」といって急こう配のときに
速すぎる水の流れを調整するための構造なんです。
今回はその減勢工を側溝内部に取り入れたケースになります。
急こう配の側溝内部ではすごいスピードで水が流れて行ってしまい、
そのままにしておくと下流で水が氾濫して側溝からあふれ出してしまいます。
愛知県では基本的に、側溝の排水こう配の最大値は10%と決められていますが、
その場合でも平均流速は3m/secに抑えることが望ましいとしています。
SE側溝の場合、排水こう配4%を超えてくると流速3m/secを超えてしまうので
今回のような減勢工が必要になってくるというわけです。
ただ、この減勢工を現場で作ろうとするとかなりの手間と時間がかかってしまいます。
そこで活躍するのが「SE-Ki側溝」です!
側溝の下部インバートを最大7.5%まで傾斜させることができるので、
製品を並べるだけで減勢工が出来てしまいます。
ということで今回は道路の坂道と側溝についてのお話でした。
それではまた次回~~~
名川大貴
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