ケーブルトラフに求められるものは?
公開日:
:
ケーブルトラフ
こんにちは、松林です。
フジプレコンのメイン製品といえば鉄道資材のケーブルトラフと道路製品のSE側溝です。今回は鉄道資材のケーブルトラフについて少しお話してみようと思います。
そもそも「ケーブルトラフ」とは、何でしょうか?Wikipediaには「ケーブルトラフ」
では掲載されていませんでしたが、「トラフ」では掲載されていました。
トラフ(Trough)・・・主に鉄道ー電線を収容するために線路に沿って敷設される
コンクリートや陶磁器・FRPなどで作られた細長い樋状の線路収容材。(Wikipediaより)
僕的にはこう定義づけています。
安全な鉄道輸送を行うために必要な電気(信号・通信・電力)ケーブルを保護するための管路収容材。
そうなんです、ケーブルトラフは電線ケーブルを保護することが第一の使命なんです。
それでは何から守らなければならないのでしょうか?
それは電線ケーブルの切断と火災です。
電線ケーブルは、一般的に黒色の樹脂などで表面を被服して保護しています。
しかし、中身の電線ケーブルの保護としてはどうしても不十分です。なぜなら難燃性素材でしか被服できないのです。難燃性とは「燃えにくい」ですが「燃えない」訳ではありません。
電線ケーブルは、燃えてしまってはならないのです。
このようにケーブル火災になってしまっては大変です。
そこでケーブルを保護するための管路収容材のケーブルトラフが必要となってきます。
・故意に電線ケーブルを切断しようとするゲリラ的な犯罪から守るために。
・鉄道沿線の草刈作業での不注意による切断から電線ケーブルを守るために。
・電線ケーブルを火災から守るために。
さまざまなことから電線ケーブルを守ることがケーブルトラフの使命です。
さてここでひとつの疑問が生じることでしょう。ケーブルトラフは、コンクリート・陶磁器・FRPなどの素材で作られているということです。先ほども申し上げましたが難燃性とは「燃えにくい」ですが「燃えない」訳ではありません。電線ケーブルは、燃えてしまってはならないのです。
FRP(樹脂・プラスティック)は燃えます!
石油製品ですから当然です。耐燃性とか難燃性とか自消性とかなんとか言いますが熱が加わわり続ければ燃えます。だからケーブルの被服に用いられてもケーブル保護目的の
ケーブルトラフにはFRPはダメ!コンクリートまたは陶磁器などの燃えない素材を用いた
ケーブルトラフを使用することをお薦めします。
偶然ですがフジプレコンはコンクリートメーカーでたまたまケーブルトラフを取り扱っております。
そういうことです。(笑)
松林克法
最新記事 by 松林克法 (全て見る)
- 今年もフジプレコンの社内イベントは楽しさ満載ですよ! - 2018年2月8日
- 謹賀新年 フジプレコンの2017年が本日よりスタートします - 2017年1月5日
- 謹賀新年2016 フジプレコンの仕事始めです - 2016年1月5日
関連記事
-
第7回鉄道技術展に出展します!
こんにちは、ケーブル収納アドバイザーの藤井です。 すっかり肌寒くなってきました、秋真っ盛りといった
-
『トラフ』って言葉から何を連想しますか?
みなさん!こんにちは。 チョコレートをたべるとすぐに鼻血が出てしまう意外とデリケートな『フジプ
-
第5回鉄道技術展2017にフジプレコンも出展しています!
こんにちは、ケーブル収納アドバイザーの藤井です。 今回は、今日から3日間、
-
設計者の皆様へ!たまにはプロ発信!『セキュリティトラフと落ち蓋式ハンドホール編』
こんにちは、ケーブル収納アドバイザー藤井です(^O^)/ 今回はプロ発信!製品のご紹介です!
-
フジプレコンの秋は、展示会の秋!
こんにちは、ケーブル収納アドバイザーの藤井です。 フジプレコンの秋といえば、、、展示会の秋です
- PREV
- 私を現場に連れてって!
- NEXT
- 生まれて初めての築地と大間のマグロ。やっぱり凄いな