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世界遺産に上陸!

公開日: : 最終更新日:2016/04/01 投稿者:田中雄一 フジプレコンスタッフの日常

こんにちは。西日本営業所の田中です。

今日から4月ですね~♪

春の暖かい陽気はとても過ごしやすいですよね、いい季節になりました。

実家近くの上野公園では桜が満開!花見客で混雑していました。

そして春といえば卒業と入学、別れと新たな出会いの季節でもありますね。

わたしは娘が来年から中学生になるという口実で、卒業に便乗してプチ旅行に行ってきました。

その行き先とは……去年世界遺産に登録されたばかりの『軍艦島』です!

写真だけでは感動をお届けできませんが、少しでも行った気分に浸ってもらえると嬉しいです。

 

軍艦島が世界遺産に登録されたことはみなさん知っていると思いますが、登録名まで言える人は少ないのではないでしょうか?

正式には【明治日本の産業革命遺産】です。覚えてくださいね。

軍艦

島が戦艦に見えることから『軍艦島』という愛称がつきました

軍艦島の正式名称は『端島』といいます。海から見るとまさに島が軍艦そのものに見えてきます。

端島は海底炭鉱が発見されて、のちに端島には多くの方が住むようになり、この小さい島に5267人が住んでいました。これは東京の人口密度の9倍とのこと。いうまでもなく、当時は世界で最先端の技術と文化が詰まった島でした。

 

さて、この軍艦島ですが、上陸するためにはツアーに申し込む必要があります。私が申し込んだツアーは4000円で9時に長崎港を出発して12時に帰港するというものです。予約ができたら誓約書が届くので署名します。誓約書の内容とは、怪我・負傷した場合は自己責任。学生は指示どおり行動しないと上陸を認めない。荒天時など条件がそろわないと上陸できないことなどを承認するためのものです。さすが世界遺産!ちなみに1日に上陸ができる人数が決まっているので早めの予約が必要。

…とまあ、いろいろ手続きが大変だったりしますが、廃墟マニアな私としては軍艦島ほど魅力的な場所は他にはありませんからね。

 

乗船場

この日は天気もよく無事に軍艦島に上陸できました。

 

散策できる場所はかなり限られていますが、3箇所広場が設けられていてガイドさんが当時の思い出話をしてくれます。

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小学校と中学校

ここは上陸直前に見える小学校・中学校。ちょっと修理すれば使えそうなくらいしっかり残っていますね。

 

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当時から残るこの道路沿いには建物の風化が激しく、ほとんど残っていない。道の上部にクロスしているのは、ここから地下1000mにある炭鉱へ続くエレベーターのりばへ行く道の跡。この時代に海底に向かって1000mのエレベーターって凄くないですか?!この海域2KM四方が炭鉱なので、その規模は相当のものだったようで、坑内の温度は45度を超えていたそうです。過酷な環境のもとで仕事をしていたことが伺えます。

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日本最古のマンション群。

1916年に建てられました。今から100年前に、これほどのマンションがあったなんて想像できませんよね!左の建物の奥には映画館、スーパー、神社がありますが近づくことはできません。明治時代にこれほどの高い生活水準が存在していたこと自体が驚きです。

 

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まさに「荒れ果てた場所」という言葉がピッタリするところ。

建物が崩壊してもそのままの状態で保存されているので、時代の流れを体感できます。

 

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もっとも住宅が密集していた場所。しかもこの場所は海が荒れるとマンションの4階まで波が打ち付けていたそうで、劣化が激しい場所で、近いうちに崩壊する可能性が高いとのこと。当時は部屋の中まで海水が入ってきて苦労したという話でした。建物がなくなってしまった場所にお寺があり、最上部にあるマンションの1Fにはパチンコ屋と理髪店、スナックがあったそうです。

 

すべてが日本初づくしの軍艦島の凄さをここでおさらいします。

1890年に小さい島にもかかわらず水道からは飲料水。1907年に本土から海底を通って電気が全世帯に通電。学校のプールが淡水。すべて当時では世界最高水準の技術です。

軍艦島は炭鉱の閉山を機に、ついに1974年無人島になりました。よくよく考えると私が生まれた時はまだ現役だったんですね~。

 

軍艦島は毎日、すこしずつですが着実に風化、崩壊しています。ガイドさん曰く、毎日来るたびにどこかしら風景が変化するのだそうです。大きな建物も、いつ崩壊してもおかしくないそうで、完全に崩壊する前に1人でも多くの人にこの島の生活、歴史を知って欲しいと説明していました。「今日ある軍艦島が明日あるとは限らない」ここで住まれていた方、働いていた方の言葉には重みがあります。

歴史も知らずに廃墟マニアとして「萌え」を求めて行った自分に反省しつつ、またここに行きたいと強く願う田中なのでした…。

 

最後にもうひとつ。おまけです。

ジャイアント カンチレバークレーン

軍艦島からの帰港の際に少し見えるんですが、写真にある緑色のクレーン。これも世界遺産に登録されています。三菱の長崎造船所にある日本初のジャイアントカンチレバークレーンです。詳しいことはわかりませんが、今も現役で活躍しているんですね!

 

ひとりでも多くの方に行って欲しい場所の一つです。興味がある方には超オススメです。

なんだか今日はお寿司が食べたい気分だな~。軍艦だけに…………。

しっ、失礼(汗)。またお会いしましょ~!

 

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田中雄一

田中雄一

ケーブル収納アドバイザーフジプレコン株式会社
フジプレコン西日本営業所の大食い番長(笑) いっぱい食べることが大好き。でも食べ過ぎるとドクターストップがかかるので毎週水泳とランニングはかかせない。趣味は旅行。スポーツ系全般の時事ネタが得意分野! 実は生粋の江戸っ子で話好きなので、昼夜問わず、いつでも気軽に声をかけてくださいね。 出没地域は東京下町及び日本の西側全域(沖縄を除く)
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